空櫁 soramitsu 日々 blog

カテゴリ:ものづくり( 109 )

棕櫚山2

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高田耕造商店さんは外国産の棕櫚を使ってタワシや箒を作っていますが
国産の棕櫚を復活させた立役者でもあります。
10年ほど前、もう一度正真正銘の国産タワシが作りたくって和歌山を奔走しました。
もう棕櫚なんて誰も育ててないし、生えていても手入れをしないと使い物にならないし
手入れの仕方を知って入る人がいない。
おじいちゃんおばあちゃんから話を聞き
やっと探し出したのが棕櫚を育て、棕櫚縄を少量生産している職人さんでした。



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by askagoi | 2017-06-18 17:49 | ものづくり | Comments(0)

棕櫚山

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棕櫚の木。
柔らかくて強い棕櫚のタワシはこの木の皮からできます。
かつての和歌山は棕櫚の一大産地でした。
戦後、外国産の棕櫚やパーム(ヤシの木)のタワシにおされ
日本で棕櫚を育てることが産業として成り立たなくなってしまい
棕櫚山は荒れ果てた山になってゆきました。
しかし髙田耕造商店さんはもう一度
和歌山で純国産の棕櫚タワシを作れないかと考えるようになりました。








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by askagoi | 2017-06-11 15:31 | ものづくり | Comments(0)

やさしい器、揃っています

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鈴木雄一郎さんの真骨頂は
手に障害のある方や小さなお子様でも使いやすい
「やさしい器」にあります。
6年前に奥様の智子さんが突然、半身麻痺になり
長い間リハビリ生活を送られていた経験から生まれたシリーズです。
空櫁でこのやさしい器を発表してくれた時
奥様の智子さんが書いてくれた文章をここに記します。



自分自身が半身麻痺という経験をし
入院中に使っていたプラスチックのカップでは味気ないだろうと
陶芸家である夫が自作のマグカップを持ってきてくれ
その時久しぶりにお茶の味を思い出したことがありました。
この時、器の持つ力に驚き、この経験を何かに生かしていければと感じました。

手や指に不自由さを感じる方は、片手で食事をされることが多くなります。
器の安定感やわずかな返しが食事の際に役立ち
こぼすことがなくなればゆっくり食事を楽しむことが出来ます。
そしてそれは、まだ成長途中の子供にも役立つのではないかと思いました。
子供も一人でご飯を食べることができれば自信に繋がり
自分のお椀という実感も生まれ食への関心も育まれるのではないかと思います。

からだに合う食器で家族みんなで食卓を囲む、それが何よりの幸せ。
やさしい器でその幸せを感じる方がおられたら
私の経験もまた1つの意味を頂ける様な気がしています。


鈴木智子




私はやさしい器シリーズを必要としている人に
もっともっと知って欲しいと思っています。







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by askagoi | 2017-04-03 11:24 | ものづくり | Comments(0)

安比塗(あっぴぬり)とは?

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安比塗りのフォルムは荒沢漆器や様々な古い漆器など
測って平均化し、いい部分を合わせ、現代様式も取り入れた形です。
なかには当時とほとんど変えていないものもあります。
奇をてらうデザインは初めこそ目を引くものの
長年使い続けるには難しい場合があります。
安比塗の多くはスタンダードなフォルムで塗りもシンプル。
毎日使っても飽きのこない「永遠の定番」をめざしたデザインです。




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* 漆を塗る刷毛は人毛でできています



安比塗のお椀はとにかく真面目。
1つのお椀ができるまで52の工程があり
当然ですが全ての工程に手を抜いていません。
もし木地の高台にろくろ目の跡があれば
塗りの前に漆に砥の粉をまぜた錆び下地で
真っ平らになるまで直してから塗るし
少しでも埃がついたかもと思えば
漆を搔き落とし新たに塗り直します。
塗っては研ぎ、塗っては研ぎの作業を繰り返すことで
堅牢なお椀へ成長してゆきます。

地道な作業をこつこつ行って
出来上がったお椀は滑らかな曲線と
ひかえめな真珠のような輝きを放ちます。
この謙虚な真珠は毎日使っていくごとに
少女が大人の女性に変化してゆくように
どんどんと美しい輝きをましてゆきます。




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by askagoi | 2017-02-07 16:35 | ものづくり | Comments(0)

安比塗(あっぴぬり)のはじまり

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岩手に漆のイメージはないかもしれません。
日本で使われている漆の93%が外国産で
国産はわずか7%という希少もの。
その国産漆の7割が実は岩手県産なのです。

岩手県安代町で作られている安比塗は
昔、荒沢漆器という名で呼ばれていました。
藩政時代から実用器として人々の生活を支えていた荒沢漆器。
しかし戦後、安価な器が出回ると荒沢漆器は衰退の一途をたどり
ついには途絶えてしまったのです。

安比塗ができた頃は「一村一品運動」が各地でおこっていた頃。
当時の安代町は、「荒沢漆器」の復興に目をつけました。
もう二度と途絶えさせてはいけない、人も技術も新たに育てようということで
漆の技術が学べる安代漆器センター
(現 安代漆工技術研究センター)を立ち上げることになりました。
センターの立ち上げには当時の町役場の人たちや
昔「荒沢漆器」に携わっていたおじいちゃんたち
岩手県の工業技術センター人たちなど様々な人が関わり
試行錯誤を繰り返しながら”伝統の再構築”を目指し生まれたのが安比塗です。





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by askagoi | 2017-02-04 14:25 | ものづくり | Comments(0)

我谷盆を作る森口信一さん

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なぜこの方の仕事はこんなにも神々しいのか。

森口信一さんの作る我谷盆は素朴な栗のお盆ですが
モノから滲み出る力が凄まじい。
そこにあるだけであたりを一変させてしまうぐらいのパワーを感じる。


















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by askagoi | 2016-12-09 18:55 | ものづくり | Comments(0)

楽しみ

火鉢に炭を入れる。
音茶会、準備中。





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by askagoi | 2016-11-20 11:51 | ものづくり | Comments(0)

今井美智さんのガラス

金沢・富山のガラス展は本日が最終日です。
台風はまだ大丈夫そうです。

最後にご紹介するのは金沢で制作する今井美智さん。

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骨董市で古いガラスに出会ったのがきっかけで
ガラス作りに携わって20年以上になるベテランの作家さんです。

ゆらゆら、おおらかな形のガラスは
ピンブロウと呼ばれる技法のガラスです。
なににも触れることなく空中で形作られるため
一番クリアで透明な質感と
毎回異なる成り行きの形が魅力です。
ラタトゥイユや冷製パスタなど、お料理はもちろん
花器として植物も素敵に受け止めてくれます。


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またパートドベールと呼ばれるアート作品のようなガラスは
氷を思わせる雰囲気で、その場の空気を涼やかしてくれます。







今井 美智
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71   京都府生まれ 
      骨董市が好きで古いガラスとの出会いをきっかけに
      ガラスの器を作りたいと思う
96   東京ガラス工芸研究所 卒業
      EZRA Glass アシスタント 能登島ガラス工芸に勤務
01〜  金沢市 牧山ガラス工房にて制作
09    ふらりと旅した台湾茶のとりこになり、行ったり来たり。
       茶器も作り始める
16   台湾 龍園美術館にて二人展を開催




















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by askagoi | 2016-08-28 11:51 | ものづくり | Comments(0)

境田亜希さんのガラス

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秋田でガラスを学び
現在、富山で制作する境田亜希さんのガラスは
フリルのようなモールドのうつわたち。
今展では「はなかげ」と名付けられたシリーズを送ってくださいました。



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照明があたると、食卓に花のような模様が影としてあらわれます。
冬でも温かみを感じ、使い易いようにと
底にはほんのりと黄色が色付けしてあります。
フリルがとても女性らしく愛らしいガラスたちです。
是非、お手にとってご覧下さい。
展示は8/28(日)まで開催しております。


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境田 亜希
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82   秋田県生まれ
12   秋田公立美術公立短期大学 専攻科 修了
14〜   富山ガラス工房に勤務のかたわら
    フリーランスで活動










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by askagoi | 2016-08-25 17:37 | ものづくり | Comments(0)

有永浩太さんのガラス

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有永浩太さんのガラスはレースのような模様が特徴。
繊維のようなラインがいくえにも重なりあって
ガラスなのに布のような柔らかい印象を与えてくれます。

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ライン一本一本が細いガラスの管で作られています。
この技法は本当に手間のかかる技法で
下準備だけで普通の何倍もの時間がかかります。
作業効率を求めないこのやり方は
本当に好きでないとできない技法でもあります。
有永さんはこの技法を使って
大きものから小さいものまで作られます。


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手間がかかっている分このガラスは
特別な時間を演出してくれます。
自分を労ってあげたいときや大切な記念日に。
そのなときに一緒に過ごしたいガラスたちです。




22(月)は有永さんが空櫁に遊びに来てくださいます。
是非、作り手に会いにお越しください。








有永 浩太
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78  大阪府堺市生まれ
01  倉敷芸術科学大学卒業
    在学中にドイツ・フラウナウ・サマーアカデミー参加。
    ヨーロッパの伝統的なものづくりを知る。
    卒業後、複数のガラス工房に勤務。
09  石川県の能登島に移住。
    作家として活動しながら、 美術作家のアシスタントなども行う。
12  金沢卯辰山工芸工房の専門員として勤務。
16  能登島に戻り、工房の設立準備に取り掛かる。












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by askagoi | 2016-08-20 11:57 | ものづくり | Comments(0)