空櫁 soramitsu 日々 blog

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それぞれの、明日 展 原田譲さん

明日からいよいよ「それぞれの、明日 笠間・益子4人展」が始まります。



笠間から参加頂くのは、原田譲さんです。
原田さんは彫りをほどこした石膏型で制作されている磁器作家です。

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中国の唐や宋時代の白磁に憧れを持って制作されています。
薄く仕上げられたうつわに
くっきりと描かれた彫り文様は決して華美ではなく
スマートで品格があるような佇まいです。
いつまでも眺めていたくなります。


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原田さんはとても控えめで無口な方。
能書きを並べるより、作る事はいつでもシンプルで
と願っている一人です。
そんな原田さんの作品は時代を経ても褪せない
普遍的な美の存在感を放っています。









原田 譲
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1981年 生まれ、茨城県土浦市にて育つ
2007年 茨城県窯業指導所成形科修了
2009年 茨城県城里町にて制作を始める

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by askagoi | 2013-02-28 23:23 | ものづくり | Comments(0)

それぞれの、明日展 伊藤丈浩さん

「それそれの、明日 笠間・益子 4人展」
あと二日後にはじまります。


今回、益子から参加頂く
もう一人の作り手は伊藤丈浩さん。
スリップウェアという技法で制作されています。

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こんなスリップウェア見た事ない!


というのが、初めて作品を見せて頂いたときの感想です。
繊細で緻密。気の遠くなるような細かな手仕事。
スリップウェアといえばプリミティブでおおらかなラインが印象的ですが
そんなイメージを払拭されました。


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まだ小さな娘さんを二人お持ちの伊藤さん。
「私の中で3.11の事は決して風化しない」
とおっしゃったのが印象的でした。
地震を体験して今、思う事。
伊藤さんの考えを会場に展示させて頂いております。
作品と合わせて、是非ご拝読下さい。











伊藤 丈浩
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1977 千葉県 生まれ
1995 焼物作りを志す
1998 益子へ移住 製陶所勤務
2002 半年間 アメリカ周遊
2004 約1年間、日本各地の窯業地を見聞
2006 独立

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by askagoi | 2013-02-27 17:50 | ものづくり | Comments(0)

仲間 -鈴木稔さんのお話 3-

支えになったのは身近にいる仲間です。
一緒に作業したり、会議をしたり
その合間におしゃべりしたり。
それは現実からの逃避であったかもしれません。
しかしそのおかげで、気落ちせず、腐ることなく
精力的に動き回り、心身ともに元気で
前向きに生活することが出来ました。

その間、母が亡くなり、父が心筋梗塞で倒れ
大変なことが重なりましたが
落ち込んだり悲しみにくれる事はありませんでした。
外へ出て人の輪の中で行動することで
気持ちの揺れを紛らわして乗り越えてきました。


時間の経過と共に落ち着きを取り戻し
今は仕事に向き合って、これから先のことに
ちゃんと取り組む気持ちになっています。
ようやくやり直しのスタートラインについた感じです。
随分時間が経ってしまいましたが
私にとっては必要な時間だったと思います。




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鈴木稔さんのお話はここまでです。
このようなことを私にお話し下さり
本当にありがとうございます。


壊れた窯や家の修復の手伝いに
たくさんの作家さんが駆けつけ
お互いに助けあっていた事。

笠間と益子の発祥の地である久野陶園登り窯が
作家やその地域のボランティアの手によって再建された事。

震災のあった年の暮れには新宿 伊勢丹で
かつてはライバル関係にあった
笠間と益子が手を組み
大規模な展示が行われた事。

作家間や、それを取り巻く関係の中で
たくさんの交流があり、絆が生まれました。



稔さんは今、益子や益子焼はどんなものなのかという事を
伝えながら全国でワークショップを開催されています。
空櫁でも来週末からはじまる「それぞれの、明日 笠間・益子4人展」
関連企画として稔さんのワークショップを行います。
詳しくはこちら → 鈴木稔さんWS




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*おおらかな鈴木稔さんのうつわたち












鈴木 稔
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1994 益子町芦沼に工房を構える
2006 益子国際陶芸展 審査委員特別賞
2008 スウェーデンで陶芸交流のワークショップに参加
2011 北欧でスウェーデン・デンマーク・
    日本の3カ国の作家で三人展を行なう

益子の土と、古くから使い続けられてきている
益子の釉薬にこだわりながら、石膏型によりうつわを制作。
新しくモダンな益子焼を生み出している。

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by askagoi | 2013-02-22 20:01 | ものづくり | Comments(0)

仕事 -鈴木稔さんのお話 2-

私は人よりもかなりセンシティブなのかもしれません。
あまりにショックが大きいため
現実に起こったことを受け入れることが出来ませんでした。
未来へ向けてちゃんと向き合わなければいけない問題に
正面から取り組むことが出来ませんでした。

本来ならば、元の通りの生活を取り戻すために
家や仕事場や窯を復旧することを
何より優先すべきだったのではないでしょうか。
 
私はその問題から目を背け、
ボランティアやコミュニティの活動に没頭しました。


やきものを作る仕事をやめて
別の仕事をはじめようかとすら考えました。





 
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※ 鈴木稔さんの工房にて










鈴木 稔
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1994 益子町芦沼に工房を構える
2006 益子国際陶芸展 審査委員特別賞
2008 スウェーデンで陶芸交流のワークショップに参加
2011 北欧でスウェーデン・デンマーク・
    日本の3カ国の作家で三人展を行なう

益子の土と、古くから使い続けられてきている
益子の釉薬にこだわりながら、石膏型によりうつわを制作。
新しくモダンな益子焼を生み出している。

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by askagoi | 2013-02-20 18:00 | ものづくり | Comments(0)

黄色い空 -鈴木稔さんのお話1-

今回、展示に参加頂く益子の陶芸家 鈴木稔さんが
地震があったときのことを話して下さいました。
私はこのお話を聞いた時
胸が少しきゅっとなりました。
少しずつ書いていきます。


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地震があった時、外出先から車で自宅へ帰る途中でした。
異常な揺れを感じパンクしたのかと思い車を停車したら
まだ揺れていたので地震だと気づきました。
揺れている最中は、どれだけ大きな揺れかわからなかったのですが
杉の林から黄色い煙幕のような花粉が舞い上がって
空が黄色く見えたのを憶えています。


揺れが止まって、1分後に家につきました。
道に木の枝や葉が落ちていて
家の網戸が全て外れていました。
屋根のてっぺんの瓦が落ちていて
家族が、窯のほうで大きな音がしたと言ったので
行ってみると、完全に登り釜は潰れていました。
仕事場は足の踏み場も無いくらい物が散乱していました。
 



しばらくは事の重大さを理解できないでいました。
自分に降りかかった災難という実感がわかなかった。



 
徐々に状況を把握するなかで、
さて何から手を付けていいのか、頭が混乱して
何も考えられず、気力もおきませんでした。






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※ 鈴木稔さんと崩れてしまった登り釜







鈴木 稔
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1994 益子町芦沼に工房を構える
2006 益子国際陶芸展 審査委員特別賞
2008 スウェーデンで陶芸交流のワークショップに参加
2011 北欧でスウェーデン・デンマーク・
    日本の3カ国の作家で三人展を行なう

益子の土と、古くから使い続けられてきている
益子の釉薬にこだわりながら、石膏型によりうつわを制作。
新しくモダンな益子焼を生み出している。

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by askagoi | 2013-02-19 22:00 | ものづくり | Comments(0)

笠間と益子

空櫁では3月1日から
「それぞれの、明日 笠間・益子4人展」が始まります。


みなさん、笠間と益子がどんな街かご存知でしょうか?


ふたつの街は江戸時代から続く
関東屈指の陶芸の産地として栄えています。
茨城県にある笠間は江戸時代の中頃に
久野半右衛門が信楽の陶工・長石衛門の指導で
焼き物を始め築窯したことが笠間焼の始まりだといわれています。
そしてお隣の栃木県にある益子焼は
笠間で技術を習得した大塚啓三郎が益子村内で良質の陶土を発見し
窯を築いたことが始まりだと言われています。
大正時代に人間国宝 濵田庄司が益子に移り住んでからは
民芸品がたくさん作られるようになりました。


今ではふたつの街は自由で天真爛漫な風土が
全国から若い陶芸家を中心とした
ガラス、鉄、木工など多くの若いアーティストを
呼び寄せる不思議な街となりました。
笠間では陶炎祭(ひまつり)
益子では益子陶器市や土祭など開催されています。

しかしながら、2011年の3月11日に
笠間も益子も大きなダメージを受けました。
震災で登り窯のほとんどを無くしました。






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           ※笠間 霧の中の家々 photo:原田 譲
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by askagoi | 2013-02-18 21:56 | 日々 | Comments(0)

久しぶりのご来店

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夏はちょくちょく来ていた鹿の親子が久しぶりにご来店。



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ありがとうございました!
次はどこへ行こうかな〜
と考えているような親子。
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by askagoi | 2013-02-15 15:01 | 日々 | Comments(0)

今日の奈良は朝から雨が雪に変わりました。
雪がかかり浮見堂や五重塔は
また違った表情を見せてくれます

しんしんと降る雪の様子を
空櫁のガラス越しから眺めると
心が落ち着きます。

二月の奈良も美しいです。





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by askagoi | 2013-02-15 13:30 | 日々 | Comments(0)

2月11日(祝)

2月11日(祝)は午後、13時より営業しております。
どうぞ、よろしくお願い致します。


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by askagoi | 2013-02-10 15:48 | お知らせ | Comments(0)

昨日の奈良は晴れているけれど、とても寒い日でした。
でもそんな日は静寂に包まれ
より奈良を引き立ててくれる。
凛とした空気に、山が映える。

営業を終え、店からでると。
星空がくっきり。
少し顔がほころんだ夜。



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by askagoi | 2013-02-09 13:13 | 日々 | Comments(0)