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空櫁 soramitsu 日々 blog

Tottori 1

鳥取を訪れることを「来鳥」するというのだそうです。

山陰地方は民芸運動の名残が色濃く残る地域です。
素朴で味のある日用雑器を作り続けている
作り手が数多く存在しています。

山陰地方での民芸運動の中心人物が吉田璋也です。
柳宗悦の著作に強く心をひかれ、とうとう宗悦の自宅を訪問して彼に教えを請うほどまでに。
医師でありながら、民芸のプロデューサーとしても活躍しました。
民藝とは柳宗悦らの造語で「民衆的工藝」の意味で
「名も無き民衆が美を意識せず用途に忠実に作った物に自ずと美が宿る」
という新たな美の発見でした。
吉田璋也は、現代の生活に用いることのできる器の製作を窯元に請いました。
現代に合った新しいデザインの作品を新作民芸とよびます。
吉田璋也はこの新作民芸運動に生涯を捧げ、民芸プロデューサーとして活躍し、
鳥取の父と呼ばれる存在です。


先週、鳥取県にある山根窯さんと鳥取民芸館を訪れました。
夜中に車を走らせ朝、鳥取に到着しましたが
山根窯さんについた頃から雪がちらちら降りはじめ
山根窯さんの石原ご夫妻とおしゃべりを楽しんでいる間に
外はあっとゆうまに雪景色に変わりました。


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とても包容力のあるお二人の人柄に甘えて、お昼をごちそうになりました。
石原さんのお皿に入れるととってもおいしそう。
実際、奥さんの手料理はとてもおいしかったです。
土鍋で炊いたひよこ豆のご飯に、ココナッツ風味のチキンのカレーがかかっています。
手作りのらっきょも頂きました。


Tottori 1_d0210537_23305698.jpg



石原さんの作品はとても温かみがあります。
鳥取民芸の流れを汲んだ作品作りをしておられますが
どこかエスニックなような、西洋風なような
どの国ともとれるような不思議な魅力の作品を作られます。
窯はのぼり釜で、炊くのは年二回と決まっています。
器たちはどれも半年分の意気込みが感じられます。

スタッドレスタイヤを装着していない私の車の運転に
石原ご夫妻はとても心配されていました。
「ゆっくりしていって、と言いたいとこだけど、
危ないから早く鳥取を出た方がいいよ」
やさしい二人。確かにそうですね。
また絶対、会いに訪れたいです。

これから一時間程かけて民芸館まで移動。

つづく
by askagoi | 2011-12-21 23:35 | ものづくり | Comments(0)