福岡彩子さんのこと
「佇まいが絶対的に美しく在ること」
これは福岡さんの作品に対する姿勢です。
私は彼女の作るものはその言葉通りだと思いました。
全体から美しく優しいオーラがにじみ出ていて
どこがいいというより、全体としてとてもバランスがいい。
はじめて見たとき、ときめきました。
彫刻家を父に、前衛的な陶芸家を母に持つ彼女は
幼いときから美しいものやアーティスティックなものに
触れる機会がたくさんあり
良いものをたくさん見ながら成長しました。
確かに彼女の家を訪ねたときは
面白いものや本がいっぱいで、一つづつじっくり
眺めていたくなりました。

しかし彼女は言います。
「アーティストになりたいと思ったことは一度もなく、
陶芸家になりたいとも思っていなかった。」
学校を卒業した後は様々な職業に就きました。
しかし、ルーシー・リーを知った事、母親が陶芸をしていたこと
建築事務所で働いて、人が使えるモノをデザインすることは面白い事だと気づいたこと。
これらが一気にリンクして、彼女は陶芸の道に進む事を決めます。
まず初めに陶芸を勉強するためにイギリスに渡りました。
そこから福岡さんの陶芸人生は始まったのです。

by askagoi
| 2012-03-10 00:39
| ものづくり
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