それぞれの、明日 展 桑原哲夫さん

今日から始まりました！
「それぞれの、明日　笠間・益子４人展」
実力派揃いの作品たちがたくさん届きました。


最後にご紹介させて頂くのは
笠間から参加頂く桑原哲夫さんです。
桑原さんの特徴はなんと言っても
急須やティーポットの注ぎものです。



学生時代から作るのが好きだったという急須やティーポットは
シンプルで飽きのこないフォルム。
そして機能美もしっかりついてきます。
水切れがとてもよく、中の茶こしも丁寧に作られていて
桑原さんの急須でお茶を入れると
いつもより美味しく感じられます。


他にも縁起の良い八画のお皿や
シンプルでスタックが出来る湯のみも届いております。




そして、桑原さんは「かさましこ再生土の会」という活動をされています。
焼き損じの陶器の再利用法について考える集まりです。
今は良質な粘土がとれにくくなってきたと言われています。
数万年かかって出来た大事な粘土を使って作った物が、
失敗作や不用品として産廃処分場に直行する
というのは、とても悲しい現実です。
それを少しでも再利用しようと
桑原さんたちは自分たちの失敗作を機械を使って粉砕し、
5～10％程度粘土に混ぜて新たなうつわを制作されています。
「再利用可能なもの作り」というのは
これからの大事なテーマではないでしょうか。




桑原 哲夫
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1967　 神奈川県二宮町生まれ
1990　 国際基督教大学教養学部卒
　　　　太田慶三氏に師事
1994　 現在地に築窯、独立