ジョルジョ・モランディ

10月３日から始まります展示「suttle difference」（差異）は
写真家（東泰秀）と文筆家（甲斐みのり）と陶芸家（福岡彩子）が
イタリアの画家、ジョルジョ・モランディを題材にした展示です。



みなさんモランディをご存知でしょうか？


20世紀を代表する画家の１人でありながら
生涯にわたって特定の画派や運動に深入りすることなく、独自の道を歩んだ画家。
目立つことは嫌い、人生に多くを望まず生涯独身を通した人。
薄暗い部屋に閉じこもり、卓上静物と風景という限られたテーマに終生取り組んだ。


アトリエのテーブルの上に置かれた瓶、水差し、碗など
何の変哲もない質素な容器類を何度となく描き
また少し配置換えしては繰り返し描くという制作スタイル。
一見、あまり違いがないように思える絵も
よく見てみるとその違いが見えてくる。
「反復」によって磨かれる眼のちから。
「差異」を微細に感じとる心。


モランディは静かに私たちに多くのことを教えてくれます。