竹たがのお櫃、飯台 2
現在60歳の青木さんは20代の頃
東京でガラスのデザイナーをされていました。
30歳を過ぎた頃、デザインよりも手仕事の良さに気付き
桶屋を営んでいる実家の木曽に戻ることを決意しました。
日本は高度経済成長期を終え
お父さんが経営する桶工房は職人さんと機械で作る
量産体制が整っていました。
始めはお父さんのもと桶職人として働いていましたが
あるとき子供の頃、使っていたものと歴然の差に気付き
「こんなものを作っていちゃいけない」と一念発起し
機械を使わない昔ながらのやり方に戻されました。
きっと周囲の反対もあったと思います。
当時、年商もだいぶ落ちたといいます。
それでもやっぱりいいものを使ってほしい
残していきたいという気持ちが強かったのでしょう。
つづく
by askagoi
| 2015-06-24 17:43
| ものづくり
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