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空櫁 soramitsu 日々 blog

須田二郎のはじまり

4/28から「須田二郎の仕事」展が始まります。
先日の須田二郎さんのお話を転記させていただきます。



”自分は木工旋盤を始める前に炭焼きや木こりをやっていたんだけれど
旋盤を買って来て自分で雑木林の木を挽いてみるまで
こんなに木が美しいとは知らなかった。
雑誌に載ってた写真は家具用の板を削ったもので
もっと暗くて地味なものの写真だった。
一銭にも成らないと相手にされない雑木林の桜や樫をサラダボールにすると
まるで大理石の様な輝きを放った。
それは轆轤師が作るお椀や菓子器の美しさとはまるで違うものだった。
それから慌ててアメリカやオーストラリアの木工旋盤の本を
外国の通販で買って勉強し出した。
写真だけを手がかりに作り
本物を手にしたのはサウスカロライナからルーカスがやって来て
実演した時が始めてで、作り初めてから3年か4年は過ぎていたんだと思う。
日本初のサラダボールメーカー(須田さんのこと)は
全くなんの予備知識も無く仲間も師匠も無く突然と始まった。”


須田二郎のはじまり_d0210537_1193678.jpg



今では生木を使った木工旋盤をやる人も増えてきましたが
90年代の終わりに日本でやっている人なんかいなかったったんじゃないかな。
独学で始めた木工旋盤で雑木とよばれる木の木目が美しいこと
そんな木から生まれたうつわは美しく使い勝手もよいこと
誰も足を踏み入れなかったことに挑戦し
自分で道を切り開いてゆくことなど
作品を通していつも須田さんから教わります。


今年の展示もどうぞ、お楽しみに。







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by askagoi | 2016-04-24 20:17 | ものづくり | Comments(0)