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空櫁 soramitsu 日々 blog

カテゴリ:ものづくり( 124 )

須田二郎のはじまり

4/28から「須田二郎の仕事」展が始まります。
先日の須田二郎さんのお話を転記させていただきます。



”自分は木工旋盤を始める前に炭焼きや木こりをやっていたんだけれど
旋盤を買って来て自分で雑木林の木を挽いてみるまで
こんなに木が美しいとは知らなかった。
雑誌に載ってた写真は家具用の板を削ったもので
もっと暗くて地味なものの写真だった。
一銭にも成らないと相手にされない雑木林の桜や樫をサラダボールにすると
まるで大理石の様な輝きを放った。
それは轆轤師が作るお椀や菓子器の美しさとはまるで違うものだった。
それから慌ててアメリカやオーストラリアの木工旋盤の本を
外国の通販で買って勉強し出した。
写真だけを手がかりに作り
本物を手にしたのはサウスカロライナからルーカスがやって来て
実演した時が始めてで、作り初めてから3年か4年は過ぎていたんだと思う。
日本初のサラダボールメーカー(須田さんのこと)は
全くなんの予備知識も無く仲間も師匠も無く突然と始まった。”


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今では生木を使った木工旋盤をやる人も増えてきましたが
90年代の終わりに日本でやっている人なんかいなかったったんじゃないかな。
独学で始めた木工旋盤で雑木とよばれる木の木目が美しいこと
そんな木から生まれたうつわは美しく使い勝手もよいこと
誰も足を踏み入れなかったことに挑戦し
自分で道を切り開いてゆくことなど
作品を通していつも須田さんから教わります。


今年の展示もどうぞ、お楽しみに。







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by askagoi | 2016-04-24 20:17 | ものづくり | Comments(0)

川井有紗さんについて

川井有紗さんについて_d0210537_1811533.jpg
*一生懸命、海で素材を探す有紗さん



生きることは自分と向き合うこと。
特別じゃない毎日を
一つ一つ確かめながら楽しむこと。
昨日の自分に恥じないように。


花びらやタネ、貝がら、流木などを使い
美しい世界を作る川井有紗さんは素直に生きる人。
自然があたえてくれたものを
美しいと感じる心のままに
一つ一つ丁寧に、そして無駄なく
彼女にできるやり方で私たちに届けてくれます。
そんな彼女の姿勢も彼女が作る作品も私は大好きです。




川井有紗 展」は17(木)から。










by askagoi | 2015-12-12 17:18 | ものづくり | Comments(0)

漆 田代 淳さんについて

漆 田代 淳さんについて_d0210537_16365861.jpg


現在開催している「鈴木稔とゆかいな仲間たち」展に
参加して下さっている田代淳さん(女性)は
盛岡で漆を使いブローチやお箸、うつわなどの作品を作るほか
金継でうつわの修理や定期的に教室を開催されておられる方です。



Q. 鈴木稔さんについて聞きました。

稔さんとは3年前くらい、仕事で行った
D&DEPARTMENT東京店でお会いしました。
わ!本物の鈴木稔さんだ!と思いました。

稔さんは頼れるアニキです。
作って暮らしていくことの先輩で、尊敬しています。
私が金継ぎの仕事でお世話になっているd47食堂や
都内のカフェでも稔さんの器が使われていて
使われるとより魅力的だなーと思います。
私も自宅でお皿もカップも愛用中です。







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今展で田代さんは漆のブローチや動物お箸のほかに
稔さんのうつわをイメージした手鏡も制作頂きました。
和紙と漆で作られ、下地にはすず粉が塗られていて
時を経るごとにメタリックに変化していきます。
使い込んでゆく楽しみがあるのっていいですよね。






田代淳 (うるしぬりたしろ)
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1970年 東京生まれ。岩手県盛岡市在住。
1994年 岩手県安代町漆器センターで研修
1999年〜山形県真室川町うるしセンターに勤務
2010年 独立

by askagoi | 2015-10-23 17:25 | ものづくり | Comments(0)

陶芸家 鈴木稔さんについて 2

陶芸家  鈴木稔さんについて 2_d0210537_10215245.jpg

*工房で作業する鈴木稔さんとスタッフの方


初めてお話しする稔さんは
とても優しいオーラを持っている方でした。
少し緊張していた私でしたが
稔さんの温かい応対に心がほぐれました。
益子の土、釉薬、ものづくりに対する考え方や
今はガス窯を使って作品をつくられていることなど
いろいろなことをお話してくださいました。






嬉しい知らせが届いたのは2014年の初春。
あの登り窯を復旧し、初窯展をされるというお知らせを頂きました。
この知らせに私は心が躍りました。
一時は陶芸の仕事をやめてしまおうかとまで考えておられた稔さん。
いろんなことを乗り越えてここまでたどり着かれたことに
本当に「やったー!」というか、
「おめでとう!!!」という気持ちでいっぱいでした。
空櫁でも稔さんの個展をお願いしようと心に決めました。

陶芸家  鈴木稔さんについて 2_d0210537_10211864.jpg

*目黒のギャラリー「宙 sora」さんで行われた展示DM
by askagoi | 2015-10-13 10:23 | ものづくり | Comments(0)

竹たがのお櫃、飯台 3

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表面は全てカンナで仕上げています。
削った時にじわっと木の油が滲みでて、つやが生まれ
手触りは最高にすべすべです。
竹たがの竹は冬、山に入りころあいのハチクをとってきます。
それを細かく割き、削ったり、編んだりして
竹たがや、中に仕込む釘に細工していきます。
一つ一つの桶に合わせて作られ、締められたたがは
外れにくく、一度外れても簡単に修理できます。

竹たがのお櫃、飯台 3_d0210537_1904155.jpg



今となっては完全に手作りで桶を作れる職人さんは
全国でもほんの数人となってしまいました。
改めて手仕事が注目されている現代。
青木さんのところにはたくさんの注文が舞い込みます。

「30年前に思ったことが、やっと現実になってきたなぁ。
流通のあり方ものかわってきたし
これからの時代がとっても楽しみなんだよ。」
と話してくれた青木さん。


真摯にこの手仕事を続けてこられた青木さんに
心からありがとうと伝えたいです。



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お櫃はご飯を保管しておくための道具ではありません。
ご飯を美味しくするための調理道具です。
飯台も同じです。
今では珍しくなった竹たがのお櫃と飯台を
是非、手にとってご覧になって下さいね。
by askagoi | 2015-06-25 08:00 | ものづくり | Comments(0)

竹たがのお櫃、飯台 2

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現在60歳の青木さんは20代の頃
東京でガラスのデザイナーをされていました。
30歳を過ぎた頃、デザインよりも手仕事の良さに気付き
桶屋を営んでいる実家の木曽に戻ることを決意しました。
日本は高度経済成長期を終え
お父さんが経営する桶工房は職人さんと機械で作る
量産体制が整っていました。


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始めはお父さんのもと桶職人として働いていましたが
あるとき子供の頃、使っていたものと歴然の差に気付き
「こんなものを作っていちゃいけない」と一念発起し
機械を使わない昔ながらのやり方に戻されました。
きっと周囲の反対もあったと思います。
当時、年商もだいぶ落ちたといいます。
それでもやっぱりいいものを使ってほしい
残していきたいという気持ちが強かったのでしょう。



つづく
by askagoi | 2015-06-24 17:43 | ものづくり | Comments(0)

竹たがのお櫃、飯台

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現在開催中の「Syuro & Oke」展には
竹のたがで出来たお櫃や飯台が出品されています。

これらは青木康雄さんという職人さんが
昔ながらのやり方で全ての行程を一人で行い、作られています。
先月、山一の柴原社長に連れられて青木さんの工房を訪ねました。




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工房の外にはずらりと並んだ乾燥中のヒノキやサワラたち。
木の表面が灰色になるぐらい、ゆっくりとでもしっかりと乾燥させてゆきます。



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広い工房の中には、ずらりとカンナが100種類以上。
その大小さまざまなカンナに圧巻。
青木さんにとってはどれも必要なものです。


桶の作り方などをお聞きしていく中で、
「若いときは東京でプロダクトデザイナーをやっていたんだよ」
と、話して下さり私は
「!!」
となりました。私も前職はデザイナーの端くれ。
もっとお話を聞いてみたいと思わず前のめりになりました。




つづく
by askagoi | 2015-06-24 16:28 | ものづくり | Comments(0)

kumono 小原良江さんのこと

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*kumonoさんのアトリエにて


3/5(木)より始まります「kumono 鞄と革小物 展」の
kumonoとは小原良江さんが手がける
鞄や革小物のブランド名のことです。
大阪市内にアトリエを構え、
デザインから裁断、縫製、パッケージングまで
全て一人でやられています。

大学で彫刻を学んだ後、就職したのは大手鞄メーカーの商品をつくる工場。
そこで職人として働くうちに、仕事の魅力に惹きつけられ
「もっと一人でやってみたい!」と思ったのが独立のきっかけでした。

「新しいデザイン、私にしか作れない鞄、
そんな事を一番に考えていた時もありますが、今は単純な事。
手と頭を使って想像したり、工夫したり、苦労したり、
そんな事を続けたい。」

そう話してくれた彼女。
「単純な事」をとても大切にしていて
その単純さを楽しみ、ものづくりと真摯に向き合っています。
しかし、その「単純さ」から生まれるモノはときに
私たちの目に真新しく映ったり、
心がときめくようなものだったりします。


「おばあちゃんになっても、手を動かし、頭を使って作り続けたい」

という彼女の作品を是非、楽しみにしていて下さいね。
by askagoi | 2015-03-03 20:20 | ものづくり | Comments(0)

煎茶会

煎茶会_d0210537_12261398.jpg



昨日は月ヶ瀬の茶農家、井ノ倉光博さんによる
「師走の極上煎茶会」を開催致しました。

ゆっくりと時間をかけて
ポタッ…、ポタッと
最後の一滴まで神経が注がれ
淹れて下さったお茶

一煎、二煎目と味が変化する煎茶に驚きながら
HIGASHIYAさんの趣向を凝らした和菓子も食べて頂きました。
餡にブランデーやカカオなどが入った和菓子に
新しい発想をもらい、驚きの多きお茶会となりました。

参加して下さったみなさま、ありがとうございました。
by askagoi | 2014-12-22 17:17 | ものづくり | Comments(0)

金沢のピクルスさんのこと

八田亨と新しい石川県」展も明日が最終日になりました。
今回はたくさんの方にご協力頂き、
また八田さん自身も気合いの入ったうつわをたくさん作って頂きました。
なんだか終わってしまうのが寂しい気分です。



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今展に出品頂いている「金沢のピクルス」さんは
金沢で規格外野菜をピクルスとして蘇らせている食品メーカーです。

形がいびつだったり、少しキズがあったり
金沢を中心とする流通に乗らない規格外野菜たちを
ピクルスという保存食に仕上げ
みなさんに美味しく食べて頂くことをめざしています。
商品は素材の”時間”に合わせて生産しています。
種類や数量はそざいまかせですので変動します。
保存料や添加物もいっさい使用していません。
自然そのまんまの味。


ツーンとこないやさしい味のピクルスたち。
加賀蓮根や金時草など加賀野菜を使ったものから
プチトマトやブロッコリー&マスタードなど変わり種も。
見た目もとってもかわいい「金沢のピクルス」たちを
たくさん納品頂いたのですが、残り僅かとなりました。
ご興味のある方は是非、おご賞味下さい。




<金沢のピクルス山崎さんに聞いた石川県について>
美味しい食材に恵まれている県。
霊峰白山のおかげで、台風等の被害が少ないと思います。
by askagoi | 2014-10-25 17:48 | ものづくり | Comments(0)