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空櫁 soramitsu 日々 blog

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夫 雄一郎さん 4

妻は入院中、しばらくプラスチックのマグカップを使っていました。
病院の食器もプラスチック。
衛生面や安全面、扱いやすさだったり...
それも大切な要素だと思いましたが視覚的にあまりに味気なく。
これでは食事が楽しみの時間にならないよなぁ。
せめてマグカップだけでも
と思い、私のつくったマグカップを持って行くと
妻からお茶が美味しくなったと言われました。


妻の嬉しそうな様子に器のもつ力を心から感じました。







夫  雄一郎さん 4_d0210537_23225183.jpg


*写真は実際のマグカップとは異なります。
by askagoi | 2014-03-12 12:00 | ものづくり | Comments(0)

妻 智子さん 4

術後直ぐは2ヶ月もすれば元のように
身体は動くようになるだろうと思っていたので、
その年の秋のクラフトイベント出展の事、退院後の制作についても
今まで道理にいくだろうと考えていました。
それがどうやら一筋縄ではいかない状態だと感じてからは、
楽観的に未来の自分を想像することは出来なくなり、苦しい時期に入る事になりました。



リハビリ病院へ転院後直ぐ
夫に手回し轆轤と土を持ってきてもらい
どれくらい出来るのか試した事がありました。
結果は、自分を落ち込ませる事にしかなりませんでした。

当たり前です。満足に身の回りの事も出来ないのに、陶芸なんて、、
それからは、不安ばかりの未来より、出来る事からやっていこうと
薄皮を剥ぐように進んでいく毎日です。






妻 智子さん 4_d0210537_2384068.jpg

by askagoi | 2014-03-11 12:00 | ものづくり | Comments(0)

妻 智子さん 3

手術をしないと後数日の命だったと知り、
今あるのは人に助けられた命なんだと感じました。

無事に手術が終わって命は取り止めたものの、
左半身麻痺が残り、リハビリの毎日が始まりました。
車椅子での生活や、トイレも自分では行けない身体に
精神状態も不安定になっていきました。
助けてもらったのに、また死を意識する事もありました。
でも子供達の成長を見守る事が出来る喜びを、
リハビリの原動力にしてきました。

自分の我より、子供達、人に喜ばれる人間になりたいと。





妻 智子さん 3_d0210537_22114776.jpg

by askagoi | 2014-03-10 22:12 | ものづくり | Comments(0)

嬉しい知らせ

先日、益子の陶芸家 鈴木稔さんから
嬉しい知らせが届きました。

空櫁では昨年の今頃「それぞれの、明日 笠間・益子4人展
という企画展を開催しており
その展示に参加してくれていた鈴木稔さんは
地震で多大な被害にあった作家の一人でした。

(稔さんに関する以前の記事はこちら


新しい登り窯が完成し、その窯で焼いた新作を
発表される展示会をするというお知らせ。
本当に胸が躍りました。

震災から三年。
いろんなことを乗り越えて、
新しいスタートを切った稔さんに
元気をもらえた気がします。
ありがとうございます。







 嬉しい知らせ_d0210537_11223254.jpg


鈴木稔 初窯展
只今、学芸大学駅、近くの「宙」さんで開催中です。
お近くの方は是非、足をお運び下さい。
by askagoi | 2014-03-09 11:38 | ものづくり | Comments(0)

夫 雄一郎さん 3

次の日には入院。
どんどんに動かなくなる左半身、
高熱と想像出来ない頭痛が続く妻のそばで
「何があっても生きていて欲しい、
生き続けて欲しい、絶対に助かる、絶対に助ける、大丈夫..」
ずっとずっと祈っていました。

私は妻に付き添い、
長女は駆けつけてくれた私の母とともに川上で暮らし
下の娘は妻の実家に預け、姉妹は離れて暮らす事になりました。

妻に無理をさせ、娘達に辛い思いをさせたふがいない自分を攻めました。
涙は枯れる事はありませんでした。
体も心も疲れてしまい、もう陶芸をやめようと思いました。
僅かなエネルギーは妻と娘達の為に使っていました。






夫  雄一郎さん 3_d0210537_163757.jpg

by askagoi | 2014-03-09 10:02 | ものづくり | Comments(0)

妻 智子さん 2

仕事の最中、手回し轆轤を回していると
手にいつもとは違う違和感があり、
それが短時間でどんどん酷くなっていきました。
その日の夜には、左手は上げる事も困難で
ダラリと垂れ下がってしまいました。
怖くなりインターネットで調べてみると、
到底、安静にしていて治るような
整形の疾患では無いと思える内容ばかりでした。

次の朝、夫と、下の子を連れて近くの病院へ。
初めは整形外科で症状を伝えたら、兎に角CTを受けに脳外科へと。
その後は、テレビ番組等で今まで自分が見てきた様な展開でした。

CT画像に写る黒い塊、目線をそらす医者、
自分に起きたことと思えないような静まりかえった頭の中で、
まだ10ヶ月の娘の顔を見つめていました。







妻 智子さん 2_d0210537_22556100.jpg

by askagoi | 2014-03-07 22:57 | ものづくり | Comments(0)

夫  雄一郎さん 2

日々、当たり前の様に過ぎ新しい年を迎えた2011年1月
左腕に力が入らなくなった妻とともに病院へ。

医者から伝えられた脳の病気。
突然伝えられた事実が頭の中を一気に支配して
今まで感じた事の無い絶望と恐怖が
理解する間も無く襲いかかり
涙が止まりませんでした。






夫  雄一郎さん 2_d0210537_2195964.jpg

by askagoi | 2014-03-07 17:40 | ものづくり | Comments(0)

春のかまどご飯とおばんざい

春のかまどご飯とおばんざい_d0210537_16273774.jpg



いにま陶房 展」の期間中に
だいどころ飛鳥さんによる昼食会を開きます。
空櫁のかまどで炊いたご飯と
きをてらわずまじめにじっっくり丁寧につくられた
飛鳥さんの春のおばんざい6種がならびます。
いにま陶房のうつわでお召し上がりください。


日 時  3月21日(金・祝)
    11:00〜、12 :15 〜、 13:30〜
料 理  だいどころ飛鳥
参加費 2,000円  要予約
予 約  soramitsu.shop@gmail.com
    080 6138 2957
   (当日連絡のつくお電話番号をそえてご連絡下さい)


*人数に限りがありますためご予約後のキャンセルはできるだけご遠慮願います。
by askagoi | 2014-03-07 16:35 | 展示・イベント案内 | Comments(0)

妻  智子さん1

手捻り作家として、日々忙しく活動をしていたにも関わらず、
心の中は焦りと不安で一杯でした。
好きな陶芸で自分自身を表現して
それを突き詰めていきたいという純粋な思いと、
今よりもっと という、不安から来る漠然とした思いです。

一瞬一瞬を生きず、目の前にある大切な事を見失っている状態でした。
病気になる数ヶ月前にふっと『入院でもして休みたい』と思った事があり
結果的に願いは叶うこととなってしまったのです。



妻  智子さん1_d0210537_1959254.jpg

by askagoi | 2014-03-06 19:59 | ものづくり | Comments(0)

夫 雄一郎さん 1

1999年、奈良県吉野の川上村に移り住み「いにま陶房」がスタートしました。
当初はオブジェや花器を中心に制作をしていましたが
現在の制作のベースにある食器を本格的につくり始めたのは
今年12才になる長女が生まれた2002年。

アトリエ兼住居は山の上にあり、殆ど毎日と言っていいくらい人に会う事は無く
話し相手は同じく陶芸家の妻。
仕事の話、たわいもない話や何度も聞いた昔の思い出話...
器の話になると、表現にそれぞれの個性があるので互いを尊重しつつも
意見をぶつけ合い、素直に聞けたりそうじゃない時も。
そんな繰り返しの日々が私には心地よく大好きな時間でした。

家事の方は夫婦同業でしたので分担制。
私は料理をつくる事が好きだった事もあり料理班を選択。
それ以外は妻が担当、育児は楽しく2人で。
器作家である以上、つくる事と同じくらい使う事も大事だと考えていて
私にとって料理をつくり器を選び食事を頂く時間は実に有意義で成長出来る
大切な時であり、家族が揃う楽しい時間でもありました。




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by askagoi | 2014-03-06 07:00 | ものづくり | Comments(0)